Q
SPFレコードのチェック方法を教えてください
A
SPFレコードのチェック方法について記載いたします。
※ 本FAQでは名称として「SPFレコード」と記述いたします。
SPFレコードの構文について
SPFレコードの用語や構文については以下サイトを参照ください。
SPFレコードのチェック方法(登録前の構文チェック)
登録前に確認する場合は以下サイトから構文チェックができます。
- Vamsoft Kft社 SPF Syntax Validator(英語のみ)
※ 構文のみのチェックとなります。DNS参照する設定値のチェックはできません。
確認方法は以下
- 「SPF Policy」に設定値のダブルコーテーション(")を除いた値を入力します。
- 「VALIDATE」ボタンをクリックします。
- 結果が表示されます。
- 「✔ Syntax Validation Passed」は記載方法に問題が無いことを示します。
- 「❌ Invalid SPF Policy」は記載方法に問題があるため、示された部分の修正を行ってください。
SPFレコードのチェック方法(登録後)
登録後に確認する場合は以下サイトからチェックができます。
確認方法は以下
- ドメイン名を入力欄に入力します。
- 「🔍 ルックアップ」をクリックします。
- 結果が表示されます。
他、digコマンドやnslookupコマンド等でも確認できます。(高度な管理者向け)
- digコマンド
$ dig +noall +ans example.co.jp TXT example.co.jp. 10800 IN TXT "v=spf1 include:_spf.service.example.co.jp include:_spf.ktk-sol.co.jp ~all"
- nslookupコマンド
> nslookup -q=TXT example.co.jp サーバー: UnKnown Address: 192.0.2.1 権限のない回答: example.co.jp text = "v=spf1 include:_spf.service.example.co.jp include:_spf.ktk-sol.co.jp ~all"
NG設定例
サポートセンターにお問い合わせでよくある設定間違いは以下です。
- SPFレコードが複数レコードで登録されている
$ dig +noall +ans example.co.jp TXT example.co.jp. 10800 IN TXT "v=spf1 include:_spf.service.example.co.jp ~all" example.co.jp. 10800 IN TXT "v=spf1 include:_spf.ktk-sol.co.jp ~all"
→ SPFレコードは1つのレコード内で納める必要があります。
- SPFレコードの記述が誤っている
$ dig +noall +ans example.co.jp TXT example.co.jp. 10800 IN TXT "v=spf1 include:_spf.service.example.co.jp include:_spf.ktk-sol.c ~all"
→ SPFレコードの設定値に誤りがないか確認ください。
値が途切れていたり、値の記述が誤っていたり、文字が全角で記載されていたり、区切り文字が「全角スペース」で登録されていたりするケースがありました。 - SPFレコード内のlookup回数10回を超過している
$ dig +noall +ans example.co.jp TXT example.co.jp. 10800 IN TXT "v=spf1 a:example.co.jp mx:mx.example.co.jp include:_spf.a.example.co.jp include:_spf.b.example.co.jp include:_spf.c.example.co.jp include:_spf.d.example.co.jp include:_spf.e.example.co.jp include:_spf.f.example.co.jp include:_spf.g.example.co.jp include:_spf.h.example.co.jp include:_spf.i.example.co.jp include:_spf.j.example.co.jp include:_spf.ktk-sol.co.jp ~all"
上記の場合、lookup回数が13/10回なので、超過してます。
a:example.co.jp mx:mx.example.co.jp include:_spf.a.example.co.jp include:_spf.b.example.co.jp include:_spf.c.example.co.jp include:_spf.d.example.co.jp include:_spf.e.example.co.jp include:_spf.f.example.co.jp include:_spf.g.example.co.jp include:_spf.h.example.co.jp ---ここまでで10回--- include:_spf.i.example.co.jp include:_spf.j.example.co.jp include:_spf.ktk-sol.co.jp
この場合は、既存のincludeを整理し、include数を減らしてもらうか、IPアドレス指定をする必要があります。
既存設定値によって対応がことなるため、DNS管理者様に相談いただくか、サポートセンターまでお問い合わせください。
その他、SPFレコードの設定例については以下サイトを参照ください。
また、SPFについては以下FAQで概要を説明しておりますので、参照ください。
- メール関連
- @Securemail Plus Anti-Virus
- @Securemail Plus Archive