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知っておくべき最新メール技術!ARC導入でメール到達率をさらに向上させる方法

「メールが届かない…」

メールマーケティング担当者にとって、これは永遠の悩みですよね。
せっかく作成した渾身のメールも、受信者に届かなければ意味がありません。
メール到達率を向上させるために、SPFDKIMDMARCといった認証技術や前回のBIMIを導入している企業も多いでしょう。
しかし、これらの認証技術だけでは解決できない、新たな課題が生まれています。
それが メール転送時の認証問題です。

例えば、

  • メーリングリスト に登録している人にメールを送った場合
  • 自動転送設定をしている人にメールを送った場合
  • 社内でメールを転送 して確認・共有する場合

このようなケースで、せっかく認証されたメールが「認証NG」と判断され、迷惑メールに分類されてしまう可能性があるのです。
この問題を解決するために登場したのが ARC(Authenticated Received Chain) という新しい技術です。
ARCを導入することで、メール転送時の認証問題をクリアし、メール到達率をさらに向上させることが期待できます。
この記事では、ARCの基本から導入メリット、そして企業がどのようにARCを活用できるのかまでを、わかりやすく解説します。

~今回ご案内する内容~
……………………………………………………………………………………………………………
【TRY1】なぜARCが必要なのか?メール転送で何が問題なの?
……………………………………………………………………………………………………………
【TRY2】ARCは認証情報を「引き継ぐ」!メール到達率向上の仕組み
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【TRY3】ARC導入のメリット:企業にとって何が良いのか?
……………………………………………………………………………………………………………
【TRY4】ARCは難しい?企業が知っておくべきこと
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【TRY1】なぜARCが必要なのか?メール転送で何が問題なの?

【TRY1】なぜARCが必要なのか?メール転送で何が問題なの?

従来のメール認証技術であるSPF、DKIM、DMARCは、
 ・ メールの送信元が詐称されていないか
 ・ メール内容が改ざんされていないか
を検証する技術です。これらの技術のおかげで、なりすましメールやフィッシング詐欺を大幅に減らすことができました。
しかし、メールが転送されると、これらの認証がうまくいかなくなるケースがあります。

メール転送で認証が失敗する例
あなたが example.com というドメインから、test@ktk-sol.example というメールアドレス宛にメールを送信したとします。

  1. 送信:  example.com  のメールサーバーからメールを送信。SPF、DKIMによって認証されます。
  2. 受信:  ktk-sol.example のメールサーバーがメールを受信し、SPF、DKIM、DMARCの認証に成功。
    メールは受信者の受信箱に届けられます。
  3. 転送: 受信者 ktk-sol.example が、info@securemail.example というメールアドレスにメールを転送設定していた場合。
  4. 再送信: ktk-sol.example のメールサーバーが、info@securemail.example  宛にメールを転送(再送信)します。

この転送の過程で、問題が発生 します。
転送されたメールは、送信元が ktk-sol.exampleのメールサーバーからになったと見なされるため、
最初に認証した   example.com のSPFやDKIMの情報が失われてしまうのです。
securemail-plus.com のメールサーバーは、転送されたメールを example.com からのメールとして認証しようとしますが、
多くの場合、SPFやDKIMの設定が一致せず、認証に失敗してしまいます。

つまり、正当なメールが転送されただけで、認証に失敗し、迷惑メールと判定されるリスクが生まれてしまうのです。

メーリングリストや自動転送サービス、社内でのメール転送など、現代のメール環境ではメール転送は日常的に行われています。
この転送時の認証問題を解決するために開発されたのが ARC なのです。

メール転送で認証が失敗する例

少し難しい解説です。参考まで

メール転送で認証が失敗する例 (SPF詳細) SPFの仕組み

メール転送で認証が失敗する例 (SPF詳細) SPF 失敗の仕組み

メール転送で認証が失敗する例 (DKIM詳細) DKIMの仕組み

メール転送で認証が失敗する例 (DKIM詳細) DKIM 失敗の仕組み

【TRY2】ARCは認証情報を「引き継ぐ」!メール到達率向上の仕組み

【TRY2】ARCは認証情報を「引き継ぐ」!メール到達率向上の仕組み

ARC(Authenticated Received Chain)は、メールが転送される際に、最初の認証情報を「引き継ぐ」 ことで、
転送後のメールも正しく認証できるようにする技術です。

ARCの仕組み

  1. 最初の認証: 送信元 example.com から送信されたメールは、最初の受信サーバー  ktk-sol.example によってSPF、DKIM、DMARCで認証されます。
  2. ARC署名: 認証に成功した ktk-sol.example のメールサーバーは、メールに ARC署名 を付与します。
    このARC署名には、認証結果や、メールが改ざんされていないかといった情報が含まれます。
  3. メール転送: メールが securemail.example に転送されます。この際、ARC署名もメールと一緒に転送されます。
  4. ARC検証: 最終的な受信サーバー securemail.example は、転送されてきたメールに付与されたARC署名を検証します。
    ARC署名が正当であれば、最初の認証結果を信頼し、メールを正しく受信します。

例えるなら、「認証済みのパスポート」 のようなものです。最初の認証サーバーがパスポート(ARC署名)を発行し、
転送されるメールは、そのパスポートを提示することで、どこに行っても「正規のメール」として認められるのです。
ARCによって、メールは転送されても認証情報が引き継がれるため、
転送後のメールも正しく受信され、迷惑メールと判定されるリスクを大幅に減らす ことができます。

【TRY3】ARC導入のメリット:企業にとって何が良いのか?

【TRY3】ARC導入のメリット:企業にとって何が良いのか?

企業がARCを導入することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

  1. 正当なメールが迷惑メールになるリスク軽減
    メーリングリスト購読者や、メール転送を利用している顧客にも、確実にメールが届くようになります。
    特に、重要な情報やマーケティングメールが迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうリスクを減らすことは、
    ビジネスにおいて非常に重要です。

  2. メールマーケティング効果の向上
    メール到達率が向上することで、より多くの顧客にメールを届けられるようになり、
    メールマーケティングの効果を最大限に引き出すことができます。
    また、正確な到達率データに基づいた効果測定が可能になり、マーケティング戦略の改善にも繋がります。

  3. ブランドイメージ保護
    正当なメールが迷惑メールと判定されることは、企業の信頼性を損なう可能性があります。
    ARCを導入し、メール到達率を向上させることは、顧客からの信頼を得て、
    ブランドイメージを守ることにも繋がります。

このように、ARC導入は、メール到達率の向上だけでなく、
企業の収益向上やブランドイメージ向上にも貢献する 可能性を秘めているのです。

【TRY4】ARCは難しい?企業が知っておくべきこと

【TRY4】ARCは難しい?企業が知っておくべきこと

「ARCってなんだか難しそう…」  そう思われた方もいるかもしれません。
しかし、企業がARCを導入するために、特別な設定をする必要は 基本的にありません

企業が知っておくべきARCのポイント

  • ARCは受信側の技術
    ARCは、主にメールを受信する側のメールサーバーが対応する技術です。
    送信側の企業が、BIMIやSPF/DKIM/DMARCのように、直接設定を行うものではありません。
  • SPF/DKIM/DMARCの設定が前提
    ARCの効果を発揮するためには、前提として、
    送信側企業が SPF、DKIM、DMARCを適切に設定している必要があります。
    これらの基本的な認証技術の設定が不十分な場合、ARCの効果は限定的になります。
  • メールプロバイダーの対応状況を確認
    ARCに対応しているメールプロバイダー(メールサービス、メールサーバー)は、まだ一部に限られています。
    自社が利用しているメールプロバイダーがARCに対応しているか、または対応予定があるかを確認することが重要です。

※弊社でメールサービスをご利用のお客様はARCに対応しておりますので特に設定をする必要はありません。
※なお、送信系サービスをご利用のみ(@Securemail Plus Filterなど)の場合は、対応しておりません。

企業ができること

  1. SPF、DKIM、DMARCの適切な設定
    まずは、メール認証の基本であるSPF、DKIM、DMARCの設定を見直し、適切に設定されているか確認しましょう。
  2. メールプロバイダーへの確認
    利用中のメールプロバイダーに、ARCへの対応状況や今後の対応予定について問い合わせてみましょう。
  3. 情報収集
    ARCに関する最新情報を収集し、今後の動向を注視しましょう。

ARCは、まだ新しい技術であり、対応状況も発展途上です。
しかし、メール転送時の認証問題を解決し、メール到達率を向上させるための重要な技術として、
今後ますます普及していくことが予想されます。

まずは、メール認証の基本であるSPF、DKIM、DMARCの設定をしっかりと行い、
その上で、ARCの動向を注視していくことが、企業にとって賢明なARCとの向き合い方と言えるでしょう。

まとめ

ARCは、メール転送時の認証問題を解決し、メール到達率を向上させるための最新技術です。
企業が直接設定するものではありませんが、SPF/DKIM/DMARCの設定を適切に行い、
メールプロバイダーのARC対応状況を確認することで、ARCの恩恵を受けることができます。
メールマーケティングの効果をさらに高めるために、ARCにも注目していきましょう。

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